少年メリケンサック感想

というわけで、時間は２時間。この前のアバターよりもはるかに見やすいすっきりサイズ。っていうかこれくらいが普通か。今回はあらすじとかは下調べしていないです。DVDで見ています。


たくさんの広告を挟んでおなじみ東映のシンボルが波から出てくるのであります。

結論からいうと面白かったです。


この作品は非常にコミカルで、見ていても全然飽きない。いたるところに笑わせようとする要素が散りばめられているところが目を離せない理由だね。各キャラクターも個性が立っているし、わかりやすくてよかったです。
あと、この中に登場する挿入歌（特に「アンドロメダおまえ」）が秀逸であります。絶対耳から離れない。面白いです。向井秀徳が音楽担当であります。あとやっぱ宮崎あおい良いね。演技がかわいい。役に芯がしっかりありつつも、かわいさを出すという技術はすごいと思います。



冒頭はとあるパンクバンドの演奏から始まります。それがmixi上の映像であるという画面の引きがあって宮崎あおい登場。主人公であるレコード会社の契約社員・新人発掘部の「かんな」であります。レコード会社の社長（ユースケ・サンタマリア）とのやり取りはテンポが良くて、楽しかった。引き込まれたね。


そこからその映像のバンドを探し始めるが、実はそれが２５年前の映像で、現在は５０歳…しかし、会社のHPでは１０万アクセス！！さて、どうなるかんな！？どうなる少年メリケンサック！？


って感じで話が進みます。宮崎あおいの体当たりな演技いいわ。このコミカルさが物語をよりテンポよく進めていく要因ではないかと思います。牛のふんが顔についたり、蹴られたりします。泣く演技や彼氏といちゃいちゃしたりするシーンかわいすぎるわ。


中盤からは、かろうじてメンバー集めに成功したものの、まぁ最初はもちろんだめで。でも、ツアーは続行していきます。少年メリケンサックのライブ回想などを織り交ぜつつ「過去に何があって、今はこう」という描写が行く先々で現れます。それで、メンバーの中での様々な葛藤や、かんなの思いの変化による素直な気持ちをぶつけるシーンなど、ちょいシリアスな雰囲気ですすんでいって、でもかつての輝きを取り戻してゆく。というお話です。


個人的にいい味を出すのはマサルだと思いました。マサルはかんなの心情を表していくうえで非常に重要であります。しかし、お笑いキャラでもあります。彼の劇中歌も異彩を放つフォークであります。歌詞がひどい(笑)


面白いと冒頭で書いたけど、個人的には「かんなが少年メリケンサックにここでぐっと近づいたな」という印象をもてるシーンがもっとあったら非常に嬉しかったです。


いやでも楽しいDVDでした。オーディオコメンタリーや対談などの企画も充実していて何度も面白い。「アンドロメダおまえ」が一番のお気に入りでした。EDのテロップで曲名見て笑ってしまった。